1$ギブミー!
続いて紹介するのはこの曲
今は亡きSMAPの「$10」
読み方は"テンダラーズ"
この曲のリリースは93年。自分はまだ生まれていない。
この曲を初めて聴いた時のインパクトは鮮烈に残っている。アイドルソング、いや恋愛ソングの概念をぶち壊している曲だ。
というのもこの曲は恋愛ソングというより恋愛する上で避けて通れない部分にフォーカスしているのだ。
それについてはタイトルからある程度察することは出来るとは思う。
「SMAPもこんな曲歌ってるんだー」というのが第一印象だったがこの曲は自分が社会に出て初めて彼女ができたときに思い知らされた感覚をまんま歌っているようですごく思い入れのある曲だ。
クールなメロディのイントロからいきなりキムタクがかます
"1$ギブミー!"
もうインパクトが凄いよね。
Aメロ
「愛はどうしてお金がかかるんだろう」
(^ ^)
「抱き合うだけじゃだめ」
( ;´Д`)
「重なるdrink &eatこれ以上はBang!」
(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
そう
"金!"
MONEYである。
恋愛ソングといえば、出会いや別れ、男と女の複雑な恋心を描く曲が殆どだ。
上京したてのウブな俺は見えそうで見えていなかった部分に気づいた。
恋愛するには金がいる!!!
この曲はなかなか描かれることのない恋愛のリアルな部分、お金にまつわる曲なのだ。
「A - 1 dollars 」
「B - 2 dollars」
「愛さえあれば何もいらないなんて全部嘘さ
C-10 dollars」
恋のABCにかけている面白い歌詞。
子供じゃ到底思いうかばないような歌詞。
林田健司すげぇよ
「step upなんか望めない恋 A - NO B - NO
C-10dollars」
うんそうなっちゃうよね。ABすっとばしちゃうよねもう。
恋愛はキレイごとだけじゃ済まないと教えてくれる曲。
シンプルに曲としてめちゃくちゃカッコいいんで是非聴いて欲しいです。
ちなみにこの曲はSMAPが売れるきっかけとなったSMAPにとって分岐点的な位置付けの曲でもあるらしい。
元は林田健司が歌ってた原曲をSMAPに提供していて個人的に本家バージョンのが好みなんでそっちも是非聴いてみてください。
"100$ギブミー!!!!!"(切実)
Forget-me-not
とは和訳すると「勿忘草」
尾崎豊の恋愛ソングといえば一般的には
「I LOVE YOU」
「OH MY LITTEE GIRL」
のイメージが強いだろう。
個人的には尾崎の恋愛ソングで一番好きなのはこの曲。
尾崎にハマったのは中3くらいの頃だったかな。
みんなが将来の仕事や、夢に向かって走りだす年頃。
自分は勉強も絶望的にできなかったし、スポーツはそこそこだったが、これといって取り柄のない、言うなれば劣等生だった。
周りの先生や大人に刃を研ぎ振りかざすようになった時期、ちょうど尾崎豊の音楽に触れるようになった。
尾崎豊は当時自分のなかで「反社会的」というイメージがあり、その頃の自分と重ね合わせることによって心の拠り所にしていた存在だ。
この歌はそんな頃に出会った。
「小さな朝の光は」という言葉から始まるイントロはまさにそれと感じさせるもの寂しいメロディラインでスタートする。
「疲れて眠る愛に溢れて」
この歌詞はもう尾崎っぽさマックスって感じ。
パトラッシュを彷彿とさせる、今にも天国に行ってしまいそうな寂しさを感じさせる。
「幸せかい?昨晩のぬくもりにそっとささやいて強く君を抱きしめた」
幸せかい?って言葉で確認しちゃうところが尾崎豊の心配性というかそういった人柄の部分を感じさせる。
ちなみに歌詞というのは個人的に「フィクション」であり一種の「ストーリー」として基本的にはみているのだが尾崎の曲に関しては尾崎そのものの「人生」という風にみているので今回の考察についてはちょっと趣旨と違う感が出るかもしれないがそこは勘弁してほしい。
「僕の胸でおやすみよ。二人の人生分け合い生きるんだ」
その直後の歌詞で
「愛の行方に答えはなくて いつでも独りぼっちだけど」
二人の人生を分け合っているはずなのにひとりぼっちというワードがでてくる。
矛盾しているように見えるこの歌詞も尾崎のどこかピュアで歪で複雑な感情が垣間見える。
普通に考えると愛し合っている二人がいる。幸せなことだ。しかし尾崎の場合どこか哀しく、切なさが溢れ出している。
これは尾崎豊のバックボーンがひっそりと顔を覗かせる歌詞だと思う。
自分は実際に尾崎豊と会ったことはないし、ましてや尾崎を世代的にリアルタイムでテレビで見たことすらない。ただ尾崎豊の歌は尾崎豊そのものを映し出している気がして、聴いているとなんとなく尾崎豊という人間に触れている錯覚に陥る。
「時々僕は無理に君を僕の形にはめてしまいそうになるけれど」
この歌詞からも尾崎豊の不器用だけど、真っ直ぐでどこか脆い部分を感じとることができる。
「幸せかい?狂った街では二人のこの愛さえうつろい踏みにじられる」
狂った街→自分の恋路を邪魔する周り
踏みにじられる小さな勿忘草→尾崎豊
周りに許容されない恋。
切ない。
「初めて君と出会った日僕はビルの向こうの空をいつまでも探してた」
「君が教えてくれた花の名前は街にうもれそうな小さなわすれな草」
ビル→日常的な社会
向こうの空を探してた→そこから逃れようと奔走する様
忙しない日常から少しでも逃げたくて、埋もれてしまいそう。そんなときに出会った"君が"唯一の拠り所だった。
幸せそうで、どこか寂しげな恋模様を想像させる、尾崎豊ならではといった恋愛ソングだ。
ちなみにタイトルの勿忘草の花言葉は
"僕を忘れないで"
LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜
自分の年齢からして同年代の友達とサザンを語りあったりすることはまずない。
というより語れる人がいないといったほうが正しい。
80年代、90年代の歌が好きな自分の音楽のルーツは間違いなく親の影響だ。
親父の車でサザンはよく聴いていたので自然と自分の体に刷り込まれたのだろう。
そんなサザンの中でも自分が一番好きな歌はこの曲だ。
爽やかなメロディラインからどこか哀愁を感じさせる歌詞がいい塩梅で交わっていてこの曲を聴くとなんとも言えない気持ちになる。
この曲のテーマは許されざる恋。そう「不倫」である。
「連れて歩けない役柄はいつも他人。」
「二度と戻れないドラマの中の二人」
随所随所でそれと感じさせる歌詞が散りばめられている。
その中でも
「愛の雫が枯れた後でも何故にこれほど優しくなれる」
"この表現‥すげぇなー"
月並みな言葉だが18過ぎてマジマジとこの曲を聴いてみたとき素直にそう感じた。
この愛の雫とはつまり
「あれ」のことだろう。
言葉にすると野暮なんで察してほしい。
男という生き物は普通行為が終わったあと冷めてしまう。
いわゆる
「賢者タイム」
これは男が交尾後に敵に狩られないよう身を守るためのいわば本能的な行為らしい。
大抵の男、いや少なくとも自分は悲しいかなこういうパターンがほとんどだ。
行為後にも優しくなれるということはいかにこの主人公が不倫相手を愛してしまっているかがわかる。
こんな感じに嫌味なくオブラートに包み込みドラマティックに魅せる桑田佳祐はやはりすごい。(語彙力)
歌詞には
"マリンルージュ"
"大黒埠頭'
などの固有名詞も散りばめられている。
桑田佳祐の地元神奈川に実在する場所だ。
てかサザンの曲はかなり下ネタやグレーな表現が多いので毎回思う。
"かたわらでキーボードを弾いている原坊はいったいどんな気持ちで聴いているんだろう!"
と笑
こういうのも許せる夫婦関係、なんかすてきやん(紳助風に)
話が逸れてしまったが許されない恋愛とは少なからず誰しもが憧れがあるものだと思う。
現実問題このような恋はこのご時世特に世間的に冷ややかな目で見られるのは、
川谷○音
ベ○キー
を見てればアホでも察しがつく。
"センテンススプリング!"
それでも「ドラマの中の二人」になってみたい、盲目な恋をしてみたいという願望があるからこの曲に惹かれるのかもしれない。